読んだ本いろいろ [最近よんだ本]
最近読んだ本・・
「裁判官の爆笑お言葉集」(長嶺超輝 幻冬舎新書)
「裁判長!これで執行猶予は甘くないすか」(北尾トロ 文藝春秋)
裁判員制度の導入を意識して、裁判所ネタの本がいろいろ出てますね。
上はブックランキングでも上位にあがっていた本で、作者の目線は裁判官
について、一方下は被告や検察官、裁判官の様子について赤裸々に
語っているので、両方読むとおもしろいです(^^)。
ほんと、今更で、一体何を勉強してきたのー、と怒られそうですが、
ニュースでよくでる用語の意味が理解できました(^^;)。
検察官も、弁護士も、ただ罪を追及する、弁護するだけじゃないんですね。
ものすごい駆け引きがあることを知りました。
光市の母子殺害事件も、弁護士の作戦が見え隠れしていますよね。
「ドラえもんが・・・」って一体・・・ため息しかでません。
「永遠の出口」(森絵都 集英社)
児童文学で有名な方です。
たまたま昨日Wが借りてきた本が森絵都さんの本で、
それは小学校低学年向けのかわいい恋のお話でした。
私が読んだこの本は、児童文学ではない初めての小説ということで、
主人公の小学校3年生から高校卒業までをたどった物語。
この森さんも自分とほぼ同世代なので、小学校時代の話ででてくる
サンリオのキャラクターとか、たのきんトリオなんて、おおー!
っと反応してしまいます(^^)。
主人公は中学生のときにすこし不良の道に行ってしまうんですが、
その雰囲気が「ホットロード」っぽいと感じたのは私だけかな・・・?
同世代の方の小説は、その時代の空気をそのまま受け取れるのが
心地いいですね。
「月島慕情」(浅田次郎 文藝春秋)
浅田さんの短編集です。この方の本、大好きで、たいていのものは
読んでます。でも人気があるので読みたくてもなかなか図書館で
借りられないです。
浅田さんの短編は「泣かせようとしてあざとい」との評もありますが、
わかっていてもやっぱり泣けてしまうのは、文章のうまさなんでしょうね。
だいたいハッピーエンドでは終わらないんですが、「今回はもしかして
主人公はこのまま幸せになってくれるのかも・・・」とつい期待してしまう
構成のうまさ。でもやっぱり泣きのラストなんだけど、ほんの少し希望がみえて、
ほっこりさせられるんですよね~。
休み時間によんでいて、今回も思わず涙ぐんでしまいました。
この日は続きが読みたくて、午後の仕事が手につかず(^^;)。
私も裁判関係の本を読むのが好きですが、被害者家族の事実を究明したいという思いとは裏腹に、単なる勝敗にこだわり駆け引きが繰り広げられていると憤りを感じますね。第三者が裁くのですから難しいとは思いますが・・・
本をたくさん読めていいですね。本に詳しい司書さんがいる図書室で私も本を読みたいわ。korisuさんの本の紹介、これからも楽しみにしています。予約したい本が増えました。
by nana- (2007-07-02 11:11)
nana-さん、こんにちは。
そうそう、裁判って、すべて被害者、加害者のためってわけではないんですね。そういうことも、ニュースだけではなかなかわからないですよね。
私には宝の山のような図書室も、生徒は「おもしろい本がない!」といってて、とっても残念です!
by korisu-cafe (2007-07-03 16:34)