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読んだ本つれづれ・・・ [最近よんだ本]

最近読んだ本について、つれづれに・・・

自分の読んだ記録でもあるので適当に読み飛ばしてください(^^)。

重いテーマ

「美しい子ども」 石田衣良  文春文庫

「手紙」 東野圭吾  文春文庫

どちらも犯罪加害者の家族のお話。

被害者や加害者が主人公のストーリーはありがちですが、

加害者の家族という人々は、事件から取り残されてしまっている

印象です。

ともすると、私たちは、加害者の家族に対して、犯人と同様の

差別的な視線を送ってしまいがちです。

でも、加害者の家族も、ある種被害者でもあるような気がします。

そんな彼らの苦しみについて、考えさせられる2冊です。

 

石田衣良のほうは主人公が中学生のせいか、まだ悲壮感は

少ないですが、東野作品の方は、もうずっしり重くて、

これが現実かも・・・と世の中が悲しくなります。

でも、読んでよかったと思います。

 

同じ匂いがする作品

「夜のピクニック」 恩田陸  新潮社

「幸福な食卓」 瀬尾まいこ  講談社

上は高校生、下は中学から高校にかけての、女の子の

家族や学校の物語。

青春独特の、せつなさや、ふわふわとしたたよりなさ、

友人同士の間のかけひきみたいなもの、家族との、どこか

素直になれない関係がみずみずしくかかれています。

どちらも映画化しました。

 

人気作家

「包帯クラブ」 天童荒太  筑摩書房

「名もなき毒」 宮部みゆき  幻冬舎

「赤い指」 東野圭吾  講談社

上はただいま映画化しているもの。

配役ぴったりです(^^)。

天童荒太は、私の中では「永遠の仔」が強烈すぎて、

読むと落ち込むかな・・・と避けていたところもありましたが、

これは重いものをはらみつつも、さわやかに、すうっと読める

作品でした。

辛い体験を直視するのは傷口を広げるようで嫌な作業ですが、

そうしないと人は前には進めないんだなと改めて思います。

包帯を巻く・・・ていうのはいいアイデアかも。

 

中は言わずと知れたベストセラー。

宮部みゆきの本は図書館ではなかなか借りられないので、

読めるのがすごくうれしい!「楽園」もただいま待機中です♪

これは、宮部作品の、主人公がどこかほんわかしているもの系。

宮部さんの軽快な文章は読んでいて純粋に「楽しい」と思えます。

身の回りにはほんとにいろんな「毒」が蔓延していて、その毒のせい

で、今の世の中怒れる人が増えているんでしょうか・・・

 

下は・・・もう、東野作品にはいつも打ちのめされてしまいます。

重いものをどおーんと背中にしょわされるというか・・・。

「白夜行」も先の「手紙」もそうでしたが。

これは介護とひきこもりと、現代の2大不安をテーマにしていて

どの家庭にもこういう悲劇は起こりうるんじゃないかと

背筋が寒くなります。

でも、東野作品は、現実としてできれば受け止めたくない事実を

しっかりと書き込んでいるので、「現実はきれいごとだけじゃない」

と目覚めさせてくれます。

10月からの月9も楽しみ♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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コメント 2

nana-

「手紙」私も読みました。今まで触れることのなかった視点から考えさせられますよね・・・「名もなき毒」もう読んだのですね~予約したらどのくらいかかるのかしら・・・図書館の予約も微妙で、たくさん予約して一気に貸し出されても私は2週間では読み切れないし、1冊ずつ予約しても待ちぼうけが長くてその間読むのがないし・・・ 本がもう少し安かったらなぁ(^^;)
by nana- (2007-10-06 23:49) 

korisu-cafe

nana-さん、こんばんは。
そうですよね~、人気の本は1年待ちとか
ありますよね(^^;)。
ほんと、ハードカバーの本、あんなに装丁
きれいじゃなくていいので値段安くして
欲しいですね!
by korisu-cafe (2007-10-08 19:22) 

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