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読書日記10月 [最近よんだ本]

今日読んだ本はすごい本でした。

ものすごく怖い・・・といってもホラーじゃなく

じわじわと恐さがしみてくるミステリー。

「告白」(湊かなえ 双葉社)です。

独白形式で話が進んでいくのですが、

1人の独白だけでは、すべてがわからないので

最後まで読んでああそうなんだ、とわかります。

実におもしろかったです。

内容は・・・是非読んでみてください。

中学校の女性教師の子供が学校のプールで

事故死したと思われていたのが、

実は自分のクラスの生徒が犯人だった・・・

というのは本のオビにもかかれていましたが、

それ以上の深さがあります。

 

「体育座りで、空を見上げて」(椰月美智子 幻冬舎)

「タチコギ」(三羽省吾 幻冬舎)

今幻冬舎は60年代後半から70年代前半生まれを

ターゲットにしているんでしょうか?

そう思わせてしまうような本2冊。

前者は1970年生まれの作者で

私と同い年。

世相がぴったりなのです。

チェッカーズのLPを毎日聞いている・・・とか

尾崎の曲に共感する・・・とか

スカート丈が長いところ(笑)とか・・・

1980年代の中学生を描いているんですが

意味もなく母親に反抗してしまったり、

本当の自分がだせないいらだちを感じていたり、

中学時代のもやもやした思いは

きっといつの時代も同じなんじゃないかな。

この小説の中では、大きな事件はひとつも起こらないですが

それでも、中学時代は

毎日同じ日なんて一日もないんだな、

と思わせた一冊でした。

そして後者は、男の子の小学校のお話。

1968年生まれの作者なので

こちらも、小学校時代の男子って

こんな感じだったよな~と思わせる本です。

小学校時代って、大人の世界のことは

理解できないけど、何かがおこっているということは

肌で感じ取ってるんだよな、ということを

非常に思い起こしました。

今の子供たちはこんなに泥臭くないんだろうな

とも思いましたね。

どちらも、読みがいのある本でした。

 

そしてこちらはキュートな恋愛もの。

「クローバー」(島本理生 どこの出版社だっけ?)

男女の双子の大学生活のお話ですが、

恋愛関係が派手な姉に比べて

理系の弟は全く奥手。

でも、その不器用さや真面目さが

非常に好感が持ててさわやかです。

ときどきくすりと笑えるほほえましさも

とってもいい感じの本でした。

島本さんはわりと深刻な本が多いけど、

これはさわやかでよかったです。

 

他には宇宙飛行士の野口聡一さんの「宇宙においでよ」

がとってもよかったです。

これは子供に読ませたいな。

宇宙での生活のこと、シャトルのこと

すっごく楽しそうにわかりやすく

書かれています。

 

まだまだ紹介しきれない本

たくさんありますが、今日はこのへんで。


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フリーマントル

本の紹介をありがとう!すっごく読みたくなりました~。アラウンドフォーティということで、「私の40歳」「40歳からの夢ノート」を読んでいます。どちらも自分の生き方が振り返られる、ちょっと考えさせられる本です。先日作家の岡田淳さん(昔は中一の国語の教科書の初めに載っていた)の講演会に行き、目の前で本人の読み聞かせ「ネコとクラリネットふき」を味わってきました。もうさいこ~でしたよ!!途中でクラリネットの音が入ったりして・・・。あたたかいお人柄が作品や読み方に表れていました。昨晩も自分の子供たちに読みました~。
by フリーマントル (2008-10-24 04:47) 

korisu-cafe

フリーマントルさん、こんにちは。
フリーマントルさんの読む本も、いつもおもしろそうな本ですね。参考にさせていただきます!
秋は講演会が多いですね。
昔は眠くなるだけでしたが、この歳になって、自分で行きたいと思って出る講演会は、非常におもしろいですね。
作家さんの講演会も行ってみたいです。
by korisu-cafe (2008-10-31 08:37) 

kame

こんばんは。
「告白」おもしろそうですね。こういうの大好き!
結構、暗い?話が好きなんですよ~。
過去になぞがあるとか、話が二転三転するもの。
東野圭吾の「どちらかが彼女を殺した」(だったかな?)
は小説の中では最後まで犯人が明かされないので、
自分でいろいろ推理しながら読むのが面白かったですよ。

子供が生まれてから一時期、こういう本を読むのが
苦痛の時がありました。なんだろう・・・マタニティブルーなのかな?
どんどん、どんどん、おちこんじゃって。
今はもう平気だけど。

以前、紹介されていた伊坂幸太郎さんの本もおもしろそうですね。

またいろいろ紹介してください。楽しみにしています。

by kame (2008-11-06 22:42) 

korisu-cafe

kameちゃん、こんにちは。
そうなんだ~、暗い話ね。まさにこの本はいいかもしれませんよ。とまらなくなります。
東野圭吾は読みやすいけど暗いの多いよね。でも、現実に目をそむけないでしっかりと書いているので私は好きです。
「赤い指」もという本も、気が重くなるけど、ほんとこれが現実だよねと思いました。kameちゃんの本は読んだことないのでこんど読んでみたいです!
by korisu-cafe (2008-11-07 09:57) 

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