絵本 [最近よんだ本]
仕事で、中学生向けの読み聞かせのリストを
作るために、半日で１００冊近くの絵本を読みました。
図書室にある本は、どれもいい絵本ばかりで
読みながら目頭が熱くなって、生徒に不信がられたりして・・・（＾＾；）。
戦争や家族などの考えさせられる内容のものが
図書室には多いので、
単純に楽しめるユーモア系の絵本やや絵を楽しむ絵本も
リストに入れたくて、市立図書館でも何冊か
借りてきて読んでみました。
リストをつくっていくと、自分がいいな～と思っていた絵本は
作者や挿絵の人、訳の人が一緒だったりして
自分の好きな傾向もついでにわかったりします。
犬を飼ってるせいか、犬ものの絵本はつい手にとってしまいます。
「きみが うちに くるまえ・・・」
マリベス・ボルツ作 ディビット・ウォーカー絵
あすなろ書房
という絵本は保健所で犬をもらってきた少年が
その犬が以前はどんなくらしをしていたんだろう、
と想像する内容で、暗に動物愛護のストーリーも秘めてはいるけど
暗くなり過ぎず、絵もとってもかわいくて
大好きになった絵本です。
文章がやさしいなあ、と思ったら
「ともだちからともだちへ」という絵本と同じ
訳者（木坂涼さん）でした。
海外の絵本の場合、訳も重要です。
子供が大きくなっても、本棚には絵本を
おいておきたいなあと思います。
「絶対もう一度読み返したくなる」とか
「人にすすめたくなる」とか「最後の２行は先に読まないで」
とオビに書いてありました。
「イニシエーション・ラブ」（乾くるみ 文春文庫）
ほんとにそうなの？期待はずれだったらどうしてくれる？
なんて思いつつ読んでいくと、
純情な男の子と女の子の付き合い始めてから
うまくいかなくなって別れちゃう話で、
何がもう一度読みたいなんだろう・・・
とわからずに最後まできて、
最後の２行で
「？？？」。
あれ？ちょっと意味がわからないんだけど。
ちょっとまって、あとがきを読んでみると
なんか日付がトリックになってるみたい・・・？
あ～～～～！！！
すごい、すごい、そういうことだったのか！！！
もう一度最初に戻って、そうか、そうか、そうなのね。
と・・・・昨日はこの本の興奮が冷めやらず
頭がぼーっとしていました。
作者はS大の人なので主人公がS大生で
曲金とか小鹿とかの地名がでてきたり、
青葉公園で待ち合わせしたりと
その点でもかなり楽しめますが、
小説のトリックには驚かされました。
これは絶対誰かに薦めたくなります。そして
「わかった～？」と言いたくなりますね～（＾＾）。
ただの恋愛小説ではなかったです。
↑の小説とはうってかわって
「しずかな日々」（椰月美智子 講談社）
は、少年の日々を淡々と書いた小説で、
大きな出来事は何も起こりません。
だけど、読み始めたら止まらないし、
最後には涙があふれてしまいます。
最近この椰月美智子さんという作家が
好きです。
文章に緊張感がある感じで
何も起こらないのに、何か起こる気にさせる
書き方がすごくうまいです。
この２冊、最近読んだ私のベスト２冊ですね。
本当にいい絵本っていっぱいありますね。私は先日親子共々大好きな作品「おおきなおおきなおいも」の作者の講演会に行って来ました。当時の園児が書いたおいもの絵を見せてくれる場面では聴講者から悲鳴の様な完成があがりました。本当におおきなさつまいもの絵で、描いている園児達の様子が目に浮かぶようでした。
「社会を変える」を仕事にする 駒崎 弘樹
「余命」 谷村志穂
最近読んだ本です。どちらも心に残りました。今日はあらわか菜美という時間デザイナー？の「かしこい奥様 心得帖」というのを読む予定です！
今週の１年生への読み聞かせは「ハリスのすてきなコート」（木坂涼訳）を読む予定です。ゆ～っくり読もうと思い、毎日練習しているところです！またいい本があったら教えてね～。
by フリーマントル (2009-02-01 05:47)
度々ごめんなさい！「完成」→「歓声」、「ハリス」→「ヨセフ」に訂正をお願いします。ぼけていて困るわ～。
by フリーマントル (2009-02-02 05:37)
フリーマントルさん、こんにちは。
小さいお子さんがいるのにしっかり読書の時間を作られてすごいですね。「おおきなおおきなおいも」私も大好きです。焼き芋が食べたくなりますよね。
by korisu-cafe (2009-02-03 15:01)